このブログが面白かったので、自分の就活についてもちょっと書こうかなと思いました。
就活について思ったことをここに書き記す | κeenのHappy Hacκing Blog
先輩(情報系院卒)の就活話を聞いていると、新卒就活では、少ない人は5社、多い人で10社くらい受けてるくらいかなと思います。(学部卒や文系の人からしてみたら、10社でも多くない方かも)
私は就活を意識した時点で、行きたいと思っていた会社が2社ありました。
小さい頃から行きたかった会社とインターンで惚れた会社で、
就活を意識するまで、他に行きたい会社のことなんて考えたことがありませんでした。
でも2社だけ受けてどっちも落ちたら笑えないわけで、結局その他にも何社か受けることになります。
私がどうやって行きたいと思える会社を探したか、という話をメインに就活のこと書いてみようかと思います。
就活時(M1冬)の自分のぷちレジュメ
- 情報系大学院生(女)
- 開発経験がある言語: Python, Java, PHP, C#, JavaScript
- 実績や経験の欄に書けそうなこと: スマホゲーム2本リリース, 2年間のUnityでの開発経験, アプリのバックエンドの開発経験
- 書けないこと: 研究あんまりしてないから実績ない
1つ上の先輩の就活をみて焦り始める(M1 4月)
このへんで初めて焦り始めます。来年は自分がこれをやるのかと。
そして、上に書いたように、行きたい会社が思い浮かばないことに悩みます。
でもここでそう思えたのは良かったです。就活までにまだ1年ほど準備期間がありました。
とりあえず外資就活ドットコムのRSSを登録してみました。
このサイトは外資就活ドットコムなんて名前の割に、日本の大手やベンチャーの情報がいい感じに情報が流れてきます。
(ここしか購読してなかったんで他のサイトはわからないんですが)
ここでインターンの情報などを集めました。
夏のインターンに参加する (M1 8 ~ 11月)
M1までにIT系のバイトをいくつかしていたこともあり、自分に合う会社と合わない会社がある、ということを感じていたので、まずは面接やインターン等でどんな会社なのか雰囲気を知りたいと思い、夏のインターンに応募することにしました。
M1夏のインターンは長期短期合わせて全部で7社くらい応募した気がします。
B4の時に自作アプリを2本リリースしてたこともあって、Web系ベンチャー等ではESで落とされることはなかったです。
有給のインターンを開催する会社では、現状実力が大したこと無くても、何かやろうと決心して実際に行動にうつしている姿勢みたいなのは重要な気がします。
私はこの時研究に対してあまりやる気を感じられてなかったので、研究/授業を犠牲に日程が被らない限りインターンに行きました。
大学の活動を犠牲にしてまでインターンに行く価値があるかどうかは、その人の進路次第だと思います。
そこまでするのを人に勧める気はないですが、私はここまで参加したおかげで、結果的には色々な分野の知識がついてその後の研究生活は捗ったので、研究面でもよかったかなあという気がしています。
夏のインターンについて知りたい人はこの辺を見てください。
インターンに参加してみての感想
インターンにはいくつか種類があります。
- 学生だけを集めてスマホアプリ等を開発する短期(2週間未満)のインターン
- メンターがついて開発する短期のインターン
- 社員たちと一緒に働く長期のインターン
私が「この会社で働きたいと思えたか」というのをインターン終了時点で考えられたのは、下2つのインターンでした。学生だけのインターンでは、私が知りたかった「会社・社員の雰囲気」がわからなかったからです。
ただ、会社側がどんな学生なのか知りたいという時は1番目のインターンみたいなのが開催しやすいのでしょうか。
インターンをした結果、ここで働けたら楽しそう!と思える会社にいくつか出会えました。
そして、私が「ここなら働きたい」って思える様な会社の特徴ってこんなかんじかなあと思いました。
- 昼休みにみんなでご飯を食べながら技術の話とかできる会社
- 開発しながらたまにわいわいおしゃべりが出来る会社
- 実力がある人は給料も立場も上がっていくような会社
逆に言えば、ばらばらとコンビニにお昼ご飯を買いに言って、もくもくと作業しながらご飯を食べたくないないなあと思ってるのがわかりました。
くだらないことだと思う人もいるかもしれませんが、技術好き・おしゃべり好きな私にとっては重要な要素です。
ちなみに私はインターンを通してほぼ初めてアプリのバックエンドに関わり、フロントエンドよりも断然バックエンドのほうが楽しい!テスト最高!という感じで新しい発見もありました。
逆求人イベントに参加する。(M1 11月)
アカリクさんの情報系大学院生限定逆求人イベントに、友人に誘われて行きました。
合同説明会とかめんどくさいーと思ってた私でしたが、これは「行きたい会社が決められない人」にはぜひオススメしたいです。
就活時につらいことの1つとして、
「この会社のこと、全然知らないのに、この会社の志望理由を書かなければいけない」
というのが有ると思います。
この逆求人イベントでは、始めに自己紹介シート的なのを書きます。
当日は、マッチングの結果で約10社と25分交代でお話をします。
5分間、自分についてプレゼンし、そのあと会社についてのお話を聞きます。
大事なのは、「会社に行きたい気持ち」ではなくて、
「自分のこと」について書き、プレゼンをすればよい点です。
そうすると、会社側が自分にあった分野の仕事などを勧めてくださいます。
これは「どんな会社にいこうかなー」と迷っている人には非常に良いイベントだなーと思いました。
実際にこのイベントがきっかけで会社訪問させていただいた会社もありました。
また、私はこのイベントで自分の就活スイッチが入りました。
プログラミングコンテストに参加し始める(M1 11月)
この時期TopCoderのSRMに参加し始めました。
理由はレーティングをESに書けると聞いたからです。実際に書きました(当時1040(緑))。
もう少し早く始めてもうちょっといいレーティングを書きたかったなあと思いました。
ただ、そんなに良いレーティングでなくても、「競技プログラミングが好き」とES等に書いておくと、「この人そんなにプログラミングが好きなんだ!」と思ってもらえる効果みたいなのはあります。
はじめてしまったら面白すぎてはまってしまったのですが、
それは話すと長くなるのでやめておきます。
コンテストについてはこの辺で語ってます。
就活 がはじまる(M1 12月~2月)
12月までの準備期間が私が一番頑張ったことな気がするので、ここからは大したことは書けないです。
ESについて
ESではインターン経験やTopCoder、自作したアプリのことなんかを色々書きました。
技術面接について
技術面接については、このブログで何度も紹介している、この本を全部だいたい3周やりました。
世界で闘うプログラミング力を鍛える本 コーディング面接189問とその解法
- 作者:Gayle Laakmann McDowell
- 発売日: 2017/02/27
- メディア: Kindle版
この本では「技術面接で面接官が自分たちの何を見たいのか」というのがちょっとわかった気がしました。
(面接官はおそらく「正しい答え」よりも「解く過程」を見ていると思います)
面接について
技術面接以外の面接は嫌いでした。
「〇〇はやりたくない」と言いまくってたし、「ユーザ」なんて言葉は自分から一度も出てきませんでした。
何社か落ちて、自分の面接の受け答えに問題があることにようやく気づきました。
就活生の面接の定型文を口にしたくない病をどうにかした
私は「ユーザの役に立つ仕事がしたい」という言葉が好きじゃなくて、どうしても言えませんでした。就活生がみんな言ってそうな感じも好きじゃありませんでした。でも、ユーザが喜んでくれたら、それは私も嬉しいと思います。
会社は「ユーザ」を相手に、頑張っています。「ユーザの役に立ちたいと思えない」なんて言ってくる人を採りたいとは思わないでしょう。(言ってはないですが)
そこで納得できるまで「自分は何がしたいのか?どうなったら嬉しいのか?」を考えてみたのですが、私は「役に立つ」という言葉が好きじゃなかったということがわかりました。
「困ってる人に役に立つ」っていうのはある一定の水準が求められてるけど、それを満たせるものがないからそれを作るってことで、「人に夢を与える」っていうのは今の水準にユーザが満足しているものに対してそれ以上の何かを提供することだと思う。私は後者の仕事がしたい。
— くー@( o・ω・)ノEdgeAIえんじにゃー (@cocodrips) 2015年1月15日
「ユーザの役に立つ」ということについて長々と書いてて、殆どの人にはどうでもいいことだと思うんですけど、私はこのことに気づいてから、「役に立つ」なんて言い方をしなくてユーザに対して自分が何をしたいのか、自然と語れるようになり、面接も怖くなくなりました。(「困ってる人に役に立つ」ことだって大事な仕事です)
就活生の面接の定型文が言いたくなかったら言わなくて良いと思います。
でも定型文みたいに「自分の経験とこれから会社(と会社のユーザ)に対して自分が何ができるのか」
を答えるのは重要で、定型文の形で言いたくないのなら、自分がどう考えているのかを定型文以上の言葉で相手に伝えなきゃいけないんだなあと思いました。
面接の最後には 逆質問の時間が必ずある
考えていかないと気まずい感じになるからだいたい1つは考えていきました。
後から友人に聞いたのだけど、「(面接官)さんが感じる御社の嫌いなところを教えて下さい」って言うと面白い答えが聞けるそうです。
結果(?)
私が受けたのはWeb系の会社とゲームメーカーの10社程度で、内定をもらえたのはちょうど半分の会社でした。
後で気づいたんですけど、初年度の年収がX00万円以上のところに全落ちし、X00万円以下のところに全部内定をいただききました。(Xの値は内緒です)
やっぱりX00万円以上最初から出すような会社は即戦力になる人とか、もっと得意な分野がある人を求めてるのかなーと思ったりしたのでした。
就活を通して自分について見直せたので、たくさん緊張しましたが、とても楽しかったです。
文章を書くのが得意じゃないので、長々と読みづらい文章を書いてしまいました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
2016年卒の方は就活時期が変わることもあって大変な面もあるかと思いますが、がんばってください。
おまけ
ゲーム業界の方で就活してた時、自分をネタにしたツイートがめっちゃリツイートされてちょっと嬉しかった。
この前、就活中の女子と話した時、ゲーム会社でプログラマを目指してて「テスト作るの超好きなんですよ。リファクタリングし放題じゃないですか!コードがスッキリするのが気持ち良くて!でもこんな話は面接は引かれてしまうから封印してるんです」とか言ってた。え?そう?逆に前面に出した方が…
— 伊藤周@オーナカ (@warapuri) 2014年3月6日